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特殊なのは日本人〜相手を動かす英語〜

理解されない日本人のコミュニケーション・スタイル

海外の人とコミュニケーションする際、こちらの意図が上手く伝わらずに困った経験をすることはよくあることだと思います。 なぜ以下のような事がおこるのでしょうか?


  • お願いしていることの必要性を理解してもらえない
  • 何度メールを送っても返事がない
  • こちらが期待している対応をしてくれない
  • 複数のお願いや質問をしているのに1つのことしか対応してくれない
  • いつもと同じ要領で文書を考え英語にしていませんか?これは英語力の問題ではなく、考え方・発想方法の問題なのです。外国人とコミュニケーションする場合は日本人的な発想を排除する必要があります。世界的に見れば島国で育ち様々な事がツカーな関係・表現で通じてしまう日本的な文化の方が例外なのですから。

    島国日本と大陸文化言語:英語の関係

    ハイコンテキストとローコンテキスト文化

    コミュニケーション環境、コミュニケーションのギャップを考える際の考え方に、エドワード.T.ホールが唱えた「ハイコンテキスト文化とローコンテキスト文化」という概念があります。

    ここで言う「コンテクスト」とは「共通の知識・体験・価値観・ロジック・嗜好性」などのことです。

    ハイコンテクスト文化とは、上記のような項目について共有性が高い文化で、お互いに相手の意図を察しあうことで、なんとなく相互の思いが通じてしまう環境のことです。すなわちツカーな関係が成立しやす状態です。日本人は島国で生活していることもあり、共通の体験や知識・価値観を持ち易く、相手の言わんとしていることが何となく理解できる特性をもっており、このようなバックグランドを前提としたコミュニケーションをとる傾向があります。

    一方、ローコンテキスト文化は、共通の知識・体験・価値観・ロジック・嗜好性を持ち合わせていない状態です。移民や他民族、多くの宗教が共存する様な欧米環境がそうです。こらの国々ではコンテクストに依存するのではなく、あくまで言語によるコミュニケーションを図ろうとします。その結果、行間・まあいを重んじ直接的な表現を避ける日本人とは異なった表現・コミュニケーションをするのです。ローコンテキスト社会では、「通じない」ことを前提としていると言っても過言ではありません。

    共通な文化的基盤を前提としたハイテキスト・コミュケーションを前提としている日本人はローコンテキスト文化の国々の人々と交わる際に、上手にコミュニケーションすることが出来ないことが多いのです。

    ローコンテクスト型コミュニケーションでは、先に述べたように「言語」による情報伝達が主となります。そして相手のコンテクストに関わらず、正確に伝えるためには論理性が非常に重要となります。異なる基盤を持つ者同士がコミュニケーションを行うためには、相手が自分の事や意思を全く何も知らない・感じないという前提で、お互いが理解しやすいように書いたり・話す工夫が必要となります。

     

    グローバル時代に必要なコンテキスト思考とは

    コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術
    コンテキスト思考の3Sフレームワーク

    -Surroundings (私たちの周りの関係性)

    -Soil(土壌)・・価値観

    -Sun(太陽)・・私たちの前にある目的

    グローバル会議やプロジェクトで目的上手く共有できずに、海外の利害関係者と上手く仕事が進まない方は、是非本書をお薦めします。


     

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